MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

濃厚な時間。共につくるLIVE。

2014年9月15日

恒例となってきた、サニーサイドでのアコースティックLIVE。
だけど毎回、新鮮さと輝きは失わない。

俺が6弦、12弦。服部が6弦とガット。そして今回は蒲原も来てくれてベース1本。
そして歌とハーモニカ。
やれることは限定されると思いがちだけど、ここには無限の創造力がある。
そこに来てくれたみんなが加わるともう一瞬一瞬が感じる世界になる。
予定調和などひとつもないのに、とんでもないところでひとつにまとまったりする。
まさにLIVEだね。

そこに人が作り出すものの醍醐味がある。
コンピューターやSNSも楽しいけれど、その世界の中で制限され、やれることしかつくれない。
でも人間は、その枠なんてない。極端にいえば楽器があったって使わないなんて判断もできるし、これをしないと次にいけないなんてこともない。突然の爆発力もある。
だからLIVEは廃れないし、LIVEができなきゃ生き残れない。

そして今回感じたのは、やり続けることの重要性だ。
歌い始めたとき、お客なんかいないから友達、知り合いをかき集めて形をつくる。
でもそれは情けで長くは続かない。そこから本物の客、本物のファンをつくれるか長い長い闘いが始まる。その途中、ギブアップするやつの方が多いし、その方が利口かもしれないし、みなそれぞれに理由があるのだろう。
だけど、「絶対に夢を実現できる」という根拠のない自信から走り続けていると、離れていった人や、くるはずないだろうと思ってた人が自らお金を払ってきてくれる。そして共に走るファンに混ざり世界をつくる一員となる。これは尊い。

昔の知り合いでなくとも、ラジオの企画で僕を知り、1年越しでやっとくることができたという素敵なご夫婦もいたし、今日初めてきて感動したので、これからもきます!と伝えてくれた方々もいる。
自分のキャリアなんてハナクソだが、やり続けることで、またなにかが起こる。
そんなワクワクする毎日なんて最高だ。

共に進むみんなの顔が今日も浮かんでいる、ガツガツLIVEで歌い続けよう。