LIVE会場で最終リハを終えてからの開演までの時間。
あれほどいい時間はないね。

観客のざわめきが聞こえ、その瞬間を待つ。
観客のみんなも、スタッフのみんなも、メンバーたちも、大変な日々をこえて無事揃ってくれた。
天変地異もなく、電気も水も流れていて、思いっきり暴れられる。
普段の当たり前なことにも、こんな幸運、幸福なこと他にはないと心から感謝する。

自分が一番純粋な気持ちでいられる瞬間。

聖人君子でも、優等生でも、いい奴でもない俺。
でもあの時間は心からそう思う。

気が小さくて、臆病者の俺。
だからごくごく当たり前で、ちっちゃなことでも凄く嬉しく感じてしまう時がある。

辛気臭いこと言うつもりはまったくないけど、俺たちはもう二度と帰ってこない瞬間を生きてる。
しかも同じ時代に。
意味なんてないし、たまたまだろう。
でもその「たまたま」に俺たちなりの意味を持たすことはできるかもしれないし、
そうやって生きたらやっぱり楽しいだろう。

走れる足はある。でも走るかどうかは自分次第。
だったら走ろうよ。そして道をつくろうよ。