MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

頼るものは、頼りない自分。

2011年5月28日

よく質問をうける。

「自分の作品で一番のお気に入りは?」と。

答えは簡単。

今日もし歌を書いたら、今日できた歌が一番のお気に入りだろう。

そうじゃなければ今の自分に失礼だ。

とにかくつくり手は、今できる最高傑作を弾き出すことに専念するのみ。

いい歌かどうかの評価は聴いてくれた方々がしてくれるものだ。

そしていい歌と評価をしてもらえる作品がでてきたら、今度は、そう評価された自分が敵。

戦い続ける。

作品を生み出すとき、いつも自分の力のなさを実感する。

もっといろいろ知っていれば、できれば…と。

だけど河原崎辰也は一人。代わりはいない。

だからやるしかない。

作詞作曲をして人前で歌っているのだから、悪い評価をうけても、当然、誰のせいにもできない。

怖くても、嫌でも、なにがあろうと、自分が受け止めるしかないのだ。

そう、歌に限らず、厳しい世の中で、頼るものは、頼りない自分自身しかいないのだ。

だから信じてあげよう耐えてきた自分を。

だから愛してあげよう失敗ばかりの自分を。

だから叱ってやろう手をぬく自分を。

だからぶん殴ってやろう逃げ出そうとする自分を。

自分の中のいろんな自分をもっと深く見つめてほしい。