MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

向上心。

2010年5月18日

「どこまでいっても、どれだけやっても仕事で百点満点はない。」

これは僕らの旗を制作してくれる旗職人、溝口英二さんの言葉だ。

現在77歳。旗を描いて60年、生涯現役を心にきめ戦う男だ。

僕らのLIVEにきてみてくれた人も多いと思うが、ロゴマークやラジオの旗、あれはすべて手書きである。

まさに職人芸。

しかし冒頭に書いた言葉をなんとも言えない顔でおっしゃる。
最高だよね。

作業場でもある家からでることはほとんどないが、毎週「いくしかないだろう!」をメモをとりながら聞いてくれてる。
いつまでも元気でいてほしいし、僕が言うのはおこがましいが共に戦う戦友でありたい。

先日、ミッドランドバンド加藤ヨシノも「もっともっと歌が上手くなりたい、技術力をあげて、誰がみても納得させられるようになりたい」
と言った。
素晴らしいことだ。

人間としても、技術的にも、もっともっと上にいきたいと、僕自身もよくメッセージにも書くが、上にいくほど、渡り合う相手の技術も増す。
しかしそれ以上に自分の中の自分の要求が高くなるのだ。
「負けたくない」この一心でやるしかない。
敵はいつも自分自身、満足したら終わり。
趣味に満足はあっても仕事に満足はない。

進化し続けなければ、いつかは人に飽きられ、やがては自分で自分がつまらなくなる。
そういった危機感や緊張感は常に必要だ。

わかっていても本当に難しい。休みたいし、怠けたい、ささやかな満足感に酔いしれることもある。

だけど基本をわすれず、努力し続けたい。
「向上心」というものをここ数日、いろんな人から感じたのは、なにかのサインだろう。
さぁ頑張ろう。