MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

原爆の日に。

2009年8月6日

今日は64年前、原爆が広島に落とされた日。

本当に恵まれたことに、僕は、今日も元気に生きている。
僕は戦争を知らないけれど、失礼な言い方をすれば、関係なく育ってきたけれど、散っていった方々の気持ちは日本人として、一人の人間として体の一部に埋め込んでいたい。
鹿児島の知覧にある、特攻隊記念館にいったとき目にした16、17歳ぐらいの飛び立つ直前の直筆の手紙。
あれは痛烈だった。
俺には書けないと思った。
8月の終戦記念日近くになると、戦争もののドラマや番組が必ずやる。
でも本当に見るべき戦争をまったく知らないものたちにはちっとも届いていない。
見て感じているのは、もうその気持ちを体の一部に埋め込んだ人たちばかり。

毎日、真面目に「戦争とは」とか「日本人とは」とか、そういったことを考えて生きてるわけじゃないし、大半はノー天気に過ごしてしまうけど、一年のうちの一日、いや、ほんの一瞬でも、戦争がなく自分の夢や希望や快楽に時間を費やせる、今の恵まれた状況に感謝するべきだと思う。
俺は出来る限り、日々、感謝を忘れず生きていたい。今日は改めてそう思った。