MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

俺は、重たく考える。

2008年12月26日

今日、歌を録る。
作品として、俺の今日の声が一生のこる。
この声をたくさんの人が聴く。
くそみたいに酷評くらうかもしれんが、聴いた人の生き方にとても大きく影響するかもしれん。
どちらにせよ、常に「自分の最後の作品を録る」という気構えで望みたい。生半可でいいわけがない、俺の歌をお金を払い買ってくれるのだ、そしていつもそばにおいてくれるのだ。
だから最高の喉の状態でこの日をむかえるんだ。と自分を信じる。
そうやって俺は重く考えたいんだ。
普段いいかげんな俺の罪を、自分で裁くために、俺が俺と戦うときは重く考えたいんだ。
そうでなければ、俺は俺でなくなってしまう。
加藤英峻といつも話す、「もっと真剣に音楽をつくらなきゃ」ってね。音楽や歌の力を誰よりも尊くおもう。
音楽の世界だけじゃない、毎日の生活もただ流れていく中で戦うには、心の錨(いかり)を、重い重い錨を、しっかりとおろしていなければ、流行り廃(すた)りがという調子のいい「たわけ」たちのつくる流れにのみこまれる。
ここ一番、重たく考えること、楽しさや軽やかさは、その先に待っている。