MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

路の上。

2008年12月12日

イベントやLIVE、その他どうしても行けない事情などがない限り、土曜の夜9時ごろ、名古屋は金山総合駅南口、ジョイサウンドとスターバックスの前の交差点、ここに俺は陣取っている。
演奏条件は過酷だから、やれるとこまで歌ったら終わり。
自然環境が原因のときもあれば、人が原因のときもある。盛り上がりすぎて苦情があり、警察官にストップされることなどよくあること。
でもすべて仕方ない、だって路は歌う自由もあれば、聴く自由もある。
路上はいつでもあいているLIVEホールと思ってる。だから楽しみながらでも真剣に歌うのは変わらない。

俺のLIVEハウス、ホールのLIVEには一回も来たことないのに、路上には何度も来てくれる人もいるし、もちろんいつもLIVEに来てくれていて、さらに路上も楽しみに来てくれる人もいる。(先週はリクエストをノートに書いてきてくれた子がいたね)
「まだ路上やってんの、売れてないから当たり前か、売れるためにもっと最近の歌をやらないと」やら「路上でやってんなら金払ってLIVEハウスで見なくてもいいじゃん」なんてチャチな15流の考えをもってる奴もいる。
はっきり言おう、「てめえに聞かせる歌はねぇ」
歌の価値は場所や売上じゃねぇんだよ。クソどもが。
世間から見りゃマイナーリーグの俺、そりゃ日本中、世界中の人に歌を聴いてもらいたいと思う。その歌の力で聴いた人の毎日が少しでも良い方向にかわる、その可能性の大きさをメジャーと呼ぶならもちろんメジャーリーグで多くの人に届けたい。
だけど路上で初めて会ったたった一人の人のために歌って、その人が涙をながして聴き「ありがとう。」といってくる瞬間はメジャーもマイナーも飛び越えている。
それがわからねぇやつは、どんなに金が余っていても、どんなに暇でも、どんなに見に行ってやるかと思っても、俺のLIVEにはこないでくれ。
あんたに応援されなくても、十分、俺はやっていく。もちろん果てしなく上をめざして。結果は必ずついてくる。
俺が今の俺で満足してたら、いつも応援してくれるみんなに殺されるよ。

テレビや新聞ではこの時期、年末のショーレースや紅白歌合戦の話題がのぼる。口パクでも出れるメジャーリーグの残念な戦いより、はるかにガチで面白いLIVEが、路の上、そして河原崎辰也AND MIDLAND BANDが立つステージにはある。