SETLIST
Encore
2011年10月25日名古屋・ダイアモンドホール
会場をあとにする、本当に晴れやかな顔の観客たち。
辰也の言葉をかりれば「戦士」たちだ。
汗として、涙として、「氣」として、心と体から何か悪いものが吹き出たように、心地いい疲労を感じたものにしか獲得できない表情だ。
1曲目の「NEVER GIVE UP」からすでにクライマックスのような盛り上がり。
いや、彼らの登場前から会場の盛り上がりはすでにクライマックスのようだった(笑)
いつもそのファンや観客の姿勢に気持ちが熱くなる。「LIVEの主役はファン」、河原崎の言葉を実感する。
もちろんこの日は、エントランスホールでCBCラジオ60周年企画「河原崎辰也 歩けばわかるさ!」の「ありがとう展示会」を、CBCラジオ「河原崎辰也 いくしかないだろう!」のディレクターで、河原崎が絶大な信頼をおく男、櫛野孔明氏が、汗を流し、何時間もかかって製作してくれた。
きっと一緒に歩いた彼のこと、河原崎と同じように、ファンやリスナーのみなさんに感謝の念を伝えたかったのだろう。
彼がつくってくれた空気も、観客の気分を盛り上げる大きな力になったのは間違いない。
続いて「絆~KIZUNA」そしてキーボードに森拓磨を迎えて久々に聴く「SUNRISE」「JULIET」とつづく。
「男だったら…」「エール」「今が最高」
歩けばわかるさ!で河原崎辰也を知った方々にすれば、ここまでで「THE MIDLAND BAND」の力を思い知ったであろう。
河原崎辰也には素晴らしい戦友(とも)がいるのだ。
それを再認識させてくれた。
その歩けばわかるさ!のテーマ曲で愛された「心の声」、ロック賛歌に成長したと言ってもいい「いくしかないだろう!」
さらに新曲「明日への行進」、行進なんて言葉がダサく聴こえてこないのが河原崎辰也なのだ。
そしてピアノとボーカルで魅せた「MIDLAND」
名古屋の空から、東海地方からエネルギーが放たれた。
ロックンロールショーの幕開け「MIDNIGHT ROAD」、蒲原、服部、森、佐々木、せれぞれの見せ場がたまらない。
俺たちの心を叩く「魂~SOUL~」
スケールがでかく彼らしか歌えない曲「不動の信念」
俺たちの夜をつくりあげる「我が人生我のモノ」
肩を組む観客の姿はいつみても圧巻。
そしてハイライト「手紙」河原崎はもともとMCにはかなりの定評があるが、このときのMCは力をもっていた、MCですでに涙を流す観客がとても多く印象的だった。
あまりにも強い説得力。
CBCラジオ関係者は「言葉の神様がいるとしたら河原崎は、その神様に愛されてる。」と言っていた。
以前に聞いた話だが、河原崎はLIVEでのMCは何をここで言おうとは決めないらしい。
だから言葉に詰まることもあるし、文章としておかしいこともある。
しかし瞬時に彼の口にする言葉は心に直線的に刺さるものばかりなのだ。
それが「もっていく力」であり「言葉の神様」に愛されてるという評価に繋がるのだろう。
だからこそ彼が紡ぎ出す歌の歌詞は多くの人の胸を打つのだ。
「手紙」はバンドとともにスケールアップし心に届いた。
今回のLIVEは強いぬくもりを今まで以上に感じ、より大きくなった彼らとのスタートをきれる自分自身が誇らしく、困難の多い毎日さへ愛おしく感じた。
僕らは一歩一歩、歩んできたんだ。
本編終了しても、ファン、観客はさらにヒートアップ、アンコールという名の2度目の本編が始まる。
と、その前に忘れてはいけない、観客の度肝を抜く「総トラ本革」の衣裳を御披露目。
「着てたら胸のトラの手が邪魔で演奏できない」と河原崎は笑う。
あんな衣裳、彼しか着こなせないと私を含め会場全員が思ったであろう(笑)
5人全員がお揃いのTshirtに着替え、これまた新曲「野良犬」からスタート。
彼ららしい歌。「弱いくせに意気がる」の歌詞に共感する。
アンコールの大人気曲「お疲れさん」
コメディのように描かれていて、服部の表情、佐々木の表情がまたいい。
そして「あなたにありがとう。」このときの会場を包み込む空気が大好きだ。
「DON'T STOP WORKING」で幅広い世代から愛されてる彼らの力を知り、最後の最後は、THE ROCK!と言いたくなるような「TOO YOUNG TO DIE」
3時間を越えるステージ。会場を埋めた10代に満たない子もダイアモンドホールに初めてきたと仰っていた60代以上の方々も「あっという間だった。」と語った。
3時間もやれば飽きて当然。しかしまだ見たい!と思ってしまう。
それはなぜなら、河原崎辰也 AND THE MIDLAND BANDにとって今夜のステージも当たり前にすぎないからだ。
この日だけが特別じゃない。
この日が日本武道館だって平然とやりきるだろう。
そう常に彼らは渾身の特別のステージをやってきたのだ。そしてそれは変わることなく続いていく姿勢だろう。
もっというのならば、長くやったからいいというものではない。
会場がどこであろうと、1曲だけでも、30分でも、1時間でも、常に全力を注ぐステージをするからこそ3時間でも4時間でも観客を飽きさせることがないのだ。
蒲原に、服部に、森に、佐々木に駆け寄る観客の姿。
彼らの表情も観客の表情も鏡のように滲み出る笑顔が光る。
「人と人との温度の大切さを訴え、求め続ける道は間違っていないと心から信じれる瞬間」と河原崎は言う。
だからこそラジオ番組で語ったように「LIVEとは、自分自身」と言い切れるのだろう。
新たなスタートをきった彼らとファンたち。
俺たちは進み続ける。