MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

10周年。いつもメッセージを読んでくれてありがとう。

2015年2月15日

「よしっ。やれるだけやった。」リハーサルを終えてそう思った。
もちろんどこまでやっても上はある。だけど、そう信じたいんだ。

2月17日のLIVEのため、本当に多くの方に力を貸して頂いた。いや、「貸して頂いた」ではなく、一緒に力を合わせてつくって頂いたの方が正しい。
ファンの方々、ラジオのリスナーの方々、新聞の読者の方々、各関係者の方々。
心からありがとうございます。ファン、関係者問わず、「一緒に力を合わせる」という気持ちを共有できたことが、やり続けてきたことで獲た最大の収穫のひとつです。

みなさんと共に10周年を迎え、11年目の新たな1歩を踏み出せること、僕もメンバーも大変嬉しく幸せに感じています。もっともっと形にして、おもしろくしていきましょう。

10周年のステージだからといって、いきなり別人のようなことなどできない。
全員でここまで積み上げてきたものをそのままやりたい。
変わらないまま、僕たちは変わり続けてきたのだから。気に入らねぇなと感じたことも、自分を説き伏せて散々やってきたしね(笑)

音楽をやってるといつも思う。
自分は所詮、偽者である。オリジナルと言いながら絶対に誰かの影響をうけてつくっている。
子供が親のマネをするように。
自分も誰かのマネから作られているのだと。
それは長渕剛であり、浜田省吾であり、ブルース・スプリングスティーンであり、エルビス・プレスリーであり…その彼らのルーツや数え切れない数のアーティストがつくった楽曲から、本から、映画からであると。
そして偽者であることを正面から受け止めたとき、最高の偽者の中に本当の自分が、オリジナルが生まれてくるのだと。

脈々と続いてきているものを尊敬し、信念ある歌から影響を受け、信念ある歌をつくる。
その繰返しから自分にしか描けない歌が生まれてくる。
そんな自分を心から愛してくれる人たちと旅を続ける。
僕の、僕らの歌が本物かどうかは、聞いてくれた人たちが判断するものだから。

新しいものに次から次へ飛びつくこともいい。でも僕はそれができない人間なんだよ。
直感的に「これだ。」そう感じられる自分の感覚を信じて、信頼できる別の感覚をもった方々と力を合わせて、より伝わる作品を、より感じるLIVEを、つくり続けていく。

蒲原は10年ずっと口ベタだ(笑)
でも純粋で嘘がないんだよ、そこが大好きなんだ。努力家だしね。

服部は連絡しても、いつもなんの反応もないけど(笑)
プレイや準備に絶対手を抜かない。

森は時々、なにを考えてるのかわからないけど(笑)
バンドマスターとしての視点からいつも的確な方向へ導いてくれる。

瀬利はしっかりしてるようで意外とおっちょこちょいだけど(笑)
彼の音には彼の声が入ってる、ただのサックスの音じゃないんだ。彼の音で僕らの歌は完成する。

筒井は飛行機とマイレージにアホみたいに詳しいけど(笑)
確実な技術だけじゃない人間としてのパワーをもってる。本当に救われたよ。

まぁそういう俺が一番バカだってことはメンバーみんな思ってるけどね(笑)
でもそんなこと言いながら真剣にバンドやれるなんて最高に楽しいよ。

しっかり体調整えて、もっと強く、もっと優しく、もっとカッコ良く、もっとダサく、もっと熱く、もっと冷静に、人間のあったかさ、爆発させようぜ。
会場で待ってるよ。残念ながら来られない人たちも、想いはしっかり受けとりました。

すべての人たちへ本当にいつもありがとう。