「いい人になるな。」「いい人では成功しない。」などの言葉を良く聞く。

確かに、いつも言われた通りにだけヘコヘコ動いて、主張もせず、その場を取り繕っているだけでは変化を起こせない。

だけど、実はそんな人間は少ないのじゃないか。と思う。
みな社会を生き抜くため、意見を出しながら、人とうまくやろうと懸命になっているだけ。
それは本当に素晴らしいことだと思う。

もっと言いたいことだってある。
もっとやりたいことだってある。
我慢の日々ばっかりかもしれない。
だけど、自分勝手には生きれない。損得があるのなら損をとってしまう。でもそれは相手のことを思うから。素敵な笑顔、守るべき大切な毎日がある。
そうして生きる人を「いい人」というなら、「いい人」こそ最高じゃないだろうか。

遠回りの俺の人生。
だからこそ出逢えた最高の「いい人」たち。
歌ってきて獲た最高の宝は、「いい人」たちとの出逢いなんだよ。

だからこそ、そんな方々に届き、寄り添い、「自分の歌」じゃないかと思ってもらえる曲をつくっていこう。そして日々のエネルギーを、とことんまで解放させるステージに命を懸けよう。

決して変わらない人間のど真ん中を歌う。
それが河原崎辰也 AND THE MIDLAND BANDなんだよね。

バンドで10年やって、一番の基本を確認できた。

10年の間に知り合った人、いなくなった人、続いている人、新に今日、出逢う人。朝から夜に、夜から朝になるように人も流れていく。

だからクヨクヨしてもいい。落ち込んでもいい。
ただ、歩みを止めなきゃ、どんな人の空にも新しい日、あたたかい日は絶対にくる。
それは特別でなく当たり前なんだよ。
僕らが勝手に良いことも悪いこともクローズアップさせてるだけなんだよね。
落ち着いていこうよ。

いい人たちに囲まれて、またいい人たちに出逢って、いい笑顔が増えていく。うれしいなぁ。
おーい、探してるあったかいもの、ここにあるよ。
さぁみんなおいでよ。
大丈夫、どこにもいかないよ。
ずっとずっと、なくならないよ。

今年も本当に笑ったね。
そしてあなたに一言。
「いつもありがとう。」