MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

成長の落とし穴。

2013年2月8日

2013年2月3日、名古屋LlVE。
あなたのそのたまらない表情のためなら、河原崎辰也 AND THE MIDLAND BANDは、音楽の魔法によって、馬鹿にでも、阿呆にでも、とてつもなくカッコ悪くも、あまりにもカッコ良くもなれる。

生涯一度切りの、あなたと俺たちの時間。激戦の果てに、お互いに明日へ向かう愛しい傷を負ったね。
みんなの「最高」という声に最大の感謝を捧げたい。

そして同時に思った。
もっともっと心を伝え、「最高」を更新するために、今一度、原点に返り、基本を見つめるべきと。

人は成長する。
経験を積むたびに試行錯誤し進化していく。

ただし成長には隠れた落とし穴がある。
ある程度できるようになったときに現れる、染まる、馴染む、こ慣れる、という落とし穴。
この落とし穴が厄介なのは、それ自体が悪ではないことだ。
物事によっては馴染むことも、慣れることも必要だ。

しかし、俺の心は感じるのだ。
自分自身も、バンドも、精神面から技術面までまた基本にかえるべきと。
長い道のりだからこそ、いい歌を書き、いい練習を積み、いい作品を届け、いいLlVEをする。
これしかない。
ある程度できるようになったおかげで、余計なことを考える頭までついてくる。
それでは思い切りは悪くなり、視界は曇る。

俺たちは2013年2月3日を無駄にはしない。
きっと、集まったみんなも、さらに強くなり次のLlVEに乗り込んでくるだろう。
「最高の勝負」を更新しよう。
100点満点でも悔しがり、101点を、110点を目指そう。