MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

しくじれば次はない。

2012年10月22日

「しくじれば次はない。」なにかヤクザ映画のヒットマンに使う言葉のようだが、自分の名前で仕事をする。休めば誰も代わりができない、そんな人はみな持っている感覚だと思う。

それが言い訳は無用の自分を張るものの覚悟であり、誇りだ。
生きることは青春ドラマじゃない、ゴツゴツした喧嘩であり、結果がすべて。「頑張った」も「惜しかった」も通用しない。

だからどれだけLlVEをやっても、番組をやっても、緊張と集中をもてる。
しかしこれは「頑張っている」わけではない。嫌々やっていることなら「頑張って」くぐり抜ける必要があるが、自分が心底好きなことをやれている中でなのだから、厳しい心境で仕事に挑むのは当たり前だ。
その心境の中で、おもいっきり笑える自分でありたい。

あるカメラマンの方の話を聞いた。
「写真の世界はフィルムからデジタルになった瞬間に終わってしまった。誰もがその最高の瞬間のために耐える時間をなくしてしまった、フィルムの残りはあと1枚、天気の変わり目を待ち、意地でも最高の1枚を撮るぞ。」という気迫はもう必要なくなったと。
いい話だなぁと思う。
歌でもどの世界でも同じなのだろう。

デジタルが悪という話ではない、誰もがデジタルで広がった恩恵はしっかりといただいてるのだから。
俺が言いたいのは人間の心のことだ。
志、意地、気迫…形ないものの重要性をもっともっと意識していきたい。

もちろん仕事をしくじっても、すぐに命を殺られるわけではない、挽回するチャンスも真摯な姿勢であれば訪れるだろう。
しかし、後がない、次はない、と意識することで、出てくる結果、積み上げられ掴むものは大きく変わってくると思う。