MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

握手の輪。

2012年7月30日

2日間に渡るCBCラジオ祭りの最後のステージ。

吹き抜ける夏の風のごとく、熱と爽快感を感じさせてくれた。

イベント開催時刻に土砂降りの雨、ずぶ濡れになりながらも復旧作業に走るスタッフ。

「絶対に中止にはさせない。」そんな気迫が伝わってきた。
どうにか早く止んでくれと願うことしかできないが、走り回るスタッフの姿に、「最高のステージにしてやる。」と改めて誓った。

その後、天気は安定し、爽やかな風が吹き抜ける、野外ならではの解放感。

ステージで受ける風があれほどまでに心地よく感じたのは初めてだった。

「歩けばわかるさ!」でお世話になり、いろいろと助けていただき、親交を深めた森合アナウンサーが呼び入れてくれた。
ステージ上で握手。
その瞬間、数秒黙ってしまった。
ふざけて声がすぐでなかったのでなく、お互い思うところがあったのだとおもう。
そこから千両役者たち、佐々木、蒲原、服部、森、瀬利が入り、俺たちの夏がスタート。
朝から待っててくれたファン、観客たち、たまたま通りかかった人、そんなの関係なく、一つの歌の前で、人間と人間が惹かれあっていく。
前回のメッセージで、「全曲真っすぐ」と宣言した通り投げ込んだ。

観客たちはそれをものの見事に打ち返してくれた。

いい勝負だったね。

ファンや観客たちが握手を交わす姿は本当にたくさん目にして俺はいつも、誇りに思うけれど、それと同様、バックステージでも、関係者、スタッフ、メンバーたちがみな安堵感と充実感に満ちた顔で握手を交わす姿が印象的だった。

言葉ではなく、この光景がすべてだとおもう。

たった数十分の出来事で、今日が明日が変わる。

俺が嬉しいのは、「無事終わってよかった。」はもちろんだが、それだけでなく、「さぁ次いくぞ。」という気持ちが、関わった方々から伝わってくることだ。

強靭なバンド、強靭なスタッフ、強靭なファンで作り上げた素晴らしい夏の夜。
心からありがとう。

さぁ次いくぞ。