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MESSAGE
河原﨑辰也からのメッセージ
頼れる歌。
2012年8月11日
うだるような暑さの中、凍てつくような寒さの中、肉体を駆使し、懸命に生きていく糧を獲る労働。
自分自身の頭脳を駆使し、胃や内蔵をきしませながら、懸命に生きていく糧を獲る労働。
肉体労働だって、知的労働だって、それぞれの持ち場で必死になって働いているのだ、どちらが楽なんてない。
生きていくための労働はキツい。
そのキツさを、見なかったこと、なかったことのように取り繕った歌など俺たちは歌えない。
このままでいいのか?と危機感を多くの人が感じる今、「頼れる歌」を歌う必要がある。
勘違いと言われても。
お前なんかに誰も頼んでない、と言われても。
勝手に歌わせていただく。
戦う歌を。
奮い立つ歌を。
寄り添う歌を。
包み込む歌を。
もちろん俺たちが、今の時代に合わせてそんなことを言ってるわけでも歌っているわけでもないことは、きっとみんなわかってくれていると思う。
自分自身も「頼れる歌」に何度も救われた経験をもつ。
だからこそ頼りにできる歌がないことは危険なことだ。
人の心は簡単に折れてしまう。
「歌う側も聴く側ももっと真剣にならなきゃ。」とは佐々木の言葉だが、本当だと思う。
真剣になって、歌を骨や筋肉にし、強い心をつくらなければ、未来はない。
新しいアルバムの収録曲たちが、聴いてくれた人の凄まじい栄養となるよう、心から願い、歌っていく。