MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

何気ないこと。

2012年4月16日

一人暮らしの老人の命を、いつも新聞配達に訪れる方が助けた。

というニュースを先日見た。
新聞受けにたまった新聞、つけっぱなしの電気。
なんだかおかしいと、警察に届けたところ、家の中で倒れていたのを発見したそうだ。

こういった判断は今の時代本当に難しい。
街のコミュニケーションがまだ生きてるんだなぁと端的にだが思った。

プライバシーだとか、個人情報保護などを訴えながら、一方では自らネット上に、
「今、どこどこでなにしてる!」
「今日はこんなのを食べました!」
なんて個人情報をガンガンのせている人は多い。

「干渉するな。だけど主張はする。」
という空気の中では難しいことも本当にたくさん出てくるなぁと思う。
もちろん自分自身にもあてはまる部分はたくさんある。

ともすればおせっかい、余計なお世話になってしまう。という話。

そんな中で、大切なニュースのひとつだと思った。

先日、久々に街で道をきかれた、教えると明るくお礼を言われ歩いていかれた。

なんだか気分がよかった。

そう道をきかれることも最近本当に少なくなったなぁと思う。道をひとつきくことも、怪訝な顔されないか気を使って、勇気をもって話しかけなければならなくなってしまったのか。

普段の何気ない挨拶、何気ない会話、そんなものが人を救うことがある。

年寄りの説教みたいなことを書いたが、本来、ごくごく当たり前のことなのだ。