いくら豪華絢爛なステージをつくってもらっても、派手な衣装を着ても、人の心に響かない実力のない歌や演奏では台無しだ。

なにより根本が大切なのだ。
ホースから水を強く出したいとき、ホースの先を狭めたら勢いは強くなるが細い。
ならば蛇口を広げろ。水圧を強くしろ。ホースを太くしろ。

今は誤魔化すことは簡単な時代。
同時にバレることも簡単な時代。

豪華絢爛に飾られる前に、それに値する力が必要だ。

そうアーティストは本来、飾りはいらないのだ。

その人間が楽器を弾くこと、その人間が歌うこと。
それだけで最高だと感じさせれること。
それでいい。

それをより良く伝えたいと感じた方々が動いてくれ、汗を流してステージや照明や映像などをつくりあげてくれて、はじめて成立するのだ。

店構えが素敵な料理店でも、肝心の料理が不味ければどうしようもない。単純にいえばそういうこと、どの世界にも言えることだと思う。

自分自身の力を叩き上げていくことに一生懸命になればいい。