MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

歩き続けて。

2011年8月10日

1日、1日全力でやってきた。
それがいつのまにか50日を越えた。

どうしていいか、わからないまま、準備もなにもなく歩き始めた2010年12月15日。

迫り追い込んでくる寒さの中。
あきらめかけた吹雪の中。

あまりにも美しい春の花たち。

心を叩き折られた豪雨。

行く手を阻んだ強烈な風。

そして今、ぶっ倒される日射しの中を進んでいる。

とにかく前に自分の足で。

岐阜のあの人は、あの人たちは元気だろうか。

三重のあの人は、あの人たちは元気だろうか。

愛知のあの人は、あの人たちは元気だろうか。

出逢えた人も、メールをくれた人も、心の中で声援をくれた人もたくさんいる。
あなたに逢えたから歩き続けられた。そして最後まで歩き続けていく。

後悔も失敗もトラブルもさんざんあり、喜びも成功も楽しさもさんざんあり、関わるすべての人の力で、もう二度と誰にもできない旅はつくりあげられている。

番組のためスタジオにいくと、膨大なメールの量、そしてあまりにも素晴らしい内容に嘘じゃなく涙がでる。
もちろんメールをくれた方々以外にも、いろんな想いで聴いてくれてる人がたくさんいるのだ。

男が、ただ歩く、歌う。

歩き始めた時、その他になにもなかった。

でも今はもうただ歩けない、ただ歌えない。

多くの人の気持ちを心で抱き締め、背中にしょったのだ。

確かめたかったもの、取り戻したかったもの、意地、わかったこと、もうある。そして、まだない。

60日をやりきったとき、はっきりするのだろう。

書きためた歌たち。
俺は歌う人間。
本当の気持ちを歌い続けていく。

1日、1日、油断は一切できない。
まだまだなにが起こるかわからない。倒れたらそれまで。

慣れなどない。だけど俺は俺。

思いきりよくいくしかない。

全員の自分の手で、足で、意思で、心で60日を完成させるぞ。
ゴールに向かって歩くのではない、常に新しいスタートに向かって歩くのだ。