MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

本能人。

2009年10月22日

俺はステージに立つとき、歌を歌うとき、芸を魅せているという感覚はない。

自分の心に従い動き振る舞う。
それが能力というなら、俺の場合、芸能ではなく本能だ。
俺の中では、観客を満足させれないならどれだけ素晴らしい技術をもっていてもプロとは呼べない。
自分の中で最高のプレイをしても、それでは通用しない。
もっというなら、そこにいるだけで、姿を見ただけで、声を聞いただけでファンが価値を実感できるぐらいのものがなければならない。
その道で金を稼いでるからプロだと自分でいったり、思ってるやつがいるが、人を満足させれなくてなにがプロなんだろうか。
媚、諂いではなく観客やファンのことを常に考えてパフォーマンスする。楽しませる。
それで心が動いてくれたら、こんな嬉しいことはない。
俺は心からそうやって人を喜ばすのが大好きなんだよ。
そのためには経験や技術ももちろん必要だし、そうしたものは一心に努力すれば備わってくる。

だけどなにより本能がそれを求めなきゃなにもできやしないと俺は思う。
怖いもので、そいつに嘘や錆があれば観客はそれを見抜く力がある。誤魔化しはきかない。
それほどシビアなもの。
俺自身もバンドも、そこに満足することなく、日々研ぎ澄ましていかないと、本能も技術も錆付いていく。