MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

ハードル。

2009年8月11日

確かなものに触れるためには、不確かの中に飛び込む必要がある。

夢がそこにあるか、答えがそこにあるか、意味があるか、そんなことはおかまいなく飛び込む勇気が必要だ。
適当にやっても時間は過ぎる、それでもある程度の満足感は得られる。
自分のハードルを下げることは本当に簡単だ。
「自分なりに頑張ったつもり」
この言葉をよく聞くが、俺は嫌いだ。
謙遜ならいいが、偉いと思っていってるやつがいるのも事実。
今の自分ではこえれないかもしれないハードルをかかげてこそ、力のなさの劣等感を覚え、それをエネルギーに向上心に変えていく。
俺はそうやってやっている。
それがいいか悪いかは別にして、それが俺のやり方。
逆に言うなら今の時代、なんでもある程度望めばできるから、自分でハードルを高く維持しないと、どうでもいい毎日になる危険性が高い。
俺はそれが嫌なんだ。

LIVEをやり始めたころから、その意識だけは、持ち続けてきた。
もちろん今回も一生懸命LIVEに向き合う。
本気でとことんやらなきゃファンに申し訳ないんじゃない、自分自身を冒涜することになる。
夢も希望もない、汚れて不確かな世界に、確かで大切なきれいなものはきっとある。
「それはどこに?」ときかれたら俺は答えよう。
「汚れて不確かな俺の心の中に」と。
そうみんなや俺の心の中にきれいなものは眠っているんだ。
それを呼び起こす儀式がLIVEなんだろう。