MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

そのままで。

2009年7月9日

俺のLIVE会場には10代に満たない子供たちもたくさんくる。
昨日はイベントがイベントだけに、四~五歳ぐらいの子供たちが60人ぐらいはいた。
もちろんもっと小さい子や生まれてまだ間もない子がいたとも聞いている。

歌っている途中、心に素直に反応するように子供たちは自分の席を離れ舞台の目の前になだれこんできた。それを先生たちが必死に止めて、席に戻す。
安全上やモラルやルールを教えるのも教育なので当然のことだし、今の時代、ちょっとのことで保育園や学校は問題になるから先生たちも本当に大変だと思う。
だけど、俺は、今日だけは、俺が歌うこの時間だけは、頭で考えるより先に体が動くという本当に大切な気持ちを「そのまま」にしてほしいと思った。
だから、席に戻っていった子供たちに「安全上、大丈夫なら前においで」と声をかけた、本当に先生たちには迷惑をかけたが、それがLIVEの最重要要素のひとつなので許していただきたい。

そんな「そのまま」の気持ち、いつからか薄れていってしまう。
それは仕方ないことかもしれない。でもいくつになってもその心はあるはずだし、眠っているだけなのだ。
「そのまま」の気持ちを一瞬でも目覚めさせることができる空間をつくり続けたい。
「そのまま」の自分を好きになれる空間を。

理由や理屈や理論や分析なんていらない。
「好き」になったら走ればいい。