MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

ハートだよ。

2009年5月19日

世の中、金。
金ですべてが手にできる。
働いて稼ぎ、手にした金で快適、快楽を買う。
大切な人や家族や友人を笑顔にし心も満たされる。
それは当たり前のことで悪いことなどひとつもない。
用は金の稼ぎ方、使い方。しかし、がまんならん金の流れがある。
金は手段のはずが、金に支配されて動かされている、がまんならん奴らがいる。
きれいごととか理想とか、なんといわれてもいいが、俺は宣言する一番大切なのはハートだよ。

「金が手に入る」という気持ちあっての心は金で買えるが、純粋な気持ちのいい心は、金で買えない。
簡単にいうなら、なんの宣伝もないアーティストでも宣伝のために「一人壱万円あげるから一万人LIVEにきて」といえばくる可能性は高い。
しかし次に壱万円ないけどもう一回集まってといったら果たして何人くるのか。
本当に好きだ。という心は最終的には金じゃ無理だ。
音楽というビジネス。
ビジネスである以上金が動くのは当然。しかしいいか悪いかの判断が金になるか、ならないかならまだいいが、金があるか、ないかになっている。
俺だって歌って金を稼ぐ。LIVEや作品の価値を認めてくれ、人は代価を払ってくれる。欲望をもやし、どんどん稼がなければ。それが活動に使われ、ものを買うことに使われ、遊びリフレッシュすることに使われる。
しかしアーティストが金のためにものをつくりだしたらアーティストをやめるべきだ。
そんなアーティストはいないだろう。いないでほしい。だからアーティストとファンの間にいろんな会社があるのだろう。
金が必要とは当たり前のことだが、なによりハートが必要ということも、当たり前だ。
世の中、金。
と書いたが、俺の本心は真逆。
めでたい奴といわれて結構、世の中、金じゃねぇ。

そうやって戦うファンたちと歩いていけば、金は手段として後からいつのまにか築かれる。
人の心の結集が、金の亡者が楽するためにつくられた常識もルールも、固定観念もぶち破る。もちろん自分で決めてた限界もぶち破る。
そろそろすべてをぶっ壊すときがやってきたんだ。
俺たちは歌い演奏しながら、ファンたちは共に楽しみながら、ぶち破る瞬間、瞬間の当事者、目撃者になる。