MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

チケット。

2009年5月14日

6月9日が迫ってくる、「さぁこい」という自信を持ち立つ。
しかしそれでは足りない、6月9日に自分たちから迫っていかなきゃだめだ。
常に挑戦者とはよくいうが、勝負の前の戦いが一番つらい。今はその時期だ。
セットリストにしても、パフォーマンスにしても、試行錯誤を繰り返す。
これは同時にアーティスト冥利につきる一番楽しい作業であることは前にも書いたとおもう。

一生懸命、みんなが働いたり、貯めたお金でチケットをたくさんの人が手にする。
また俺たちのステージを知ったたくさんの人が口コミで輪を広げている。
売り上げや知名度、動員数がLIVEや音楽の本質ではない。が、たくさんの人に知ってもらいたい、どこの会場へいっても満員、たくさんの人の前で演奏したい、高揚した表情をみたい、と思うのは、聞いてくれる人あっての音楽をしている者の一つの夢だ。
だから「全力」。
俺は余力を残すということはしない。
LIVEが続くから明日のために余力を残す、なんてやってたら全力をだすことができなくなる。
今日「100」の全力を出し続けることで、明日は「101」の俺がいる。
しかし今日「80」だったら、明日は「79」あるいは「75」しか出せなくなる。
そうやってやってきた。
「過ぎたればなお及ばざるがごとし」
という言葉があるように、やりすぎはいかんが、「やりすぎ」と「全力」は違うことを認識してないとだめだと思う。
それは「やりすぎ」たことも「余力」をのこしたことも経験してきて、それでは満足感を獲られないと感じる嗅覚がかぎつける。
俺たちを全力で応援してくれるチケットを握りしめた、たった一人を喜ばすために全力を尽くす。
その一人が喜んでくれたら、喜びの連鎖がおこる。
それが最高の瞬間だ。
俺たちのステージを知った人が俺たちのステージを知らない人を連れてくる。
ものずごくエネルギーのいることだと思う。
でもこんな時代だから人から人への確実なエネルギーがものをいってくる。
元気を出し続けると元気が増してくるんだ。
時代や人のせいにしないで自分が信じるものを貫こう。
こんなことを書くとまた「タツヤみたいに強い人ばかりじゃない」「もっと楽な感じで」などと言われたり思われるかもしれんが、俺はその日あったことの日記やブログを書いてるんじゃない、メッセージを書いてるんだ。
それは自分自身にも改めて認識させる作業にもなる。優しさや楽を勘違いしたらとんでもないことになる。「誰よりも強く、永遠の憧れ」なんて「弱い自分に負けたくない」から歌うんだよ。(笑)