MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

会話はエネルギー。

2009年4月3日

人と話す。
くだらんことから本気なことまで。
ちょっと矛盾してる言い方だけど、ふざけた話も真剣に話すと体にすこぶる良い。
日本の自殺者が11年連続で年間3万人をこえてる。1年でドーム球場が満員になっちまう。
世界中の人や自殺を考えてる人をいれればとんでもない数だ。
「人とのコミュニティを拒絶し、孤立した意味のない個人の自由なんて、結局は虚しいだけだ。」と俺の敬愛するミュージシャンは語ったが、音楽に携わるどんなアーティストだってアプローチは違えどおもいは同じだ。
音楽だけじゃなく、スポーツも芸術も、社会は人と関係していくことで成り立つ。人と関わらないで生きるなんて無理なんだ。
話すことのできる関係をつくるにはもちろん本人の努力がいる。
「ドアを開けて誰かを待っていても誰もこない、ドアを開け外にでよう」と歌詞に書いた歌も過去にある。結局は本人の力がなにより必要だが、導いてくれたり、きっかけをくれる人もたくさんいる。
俺は毎日毎日その「会話の力」を感じてる。
いい人ばかりじゃないけどいやな奴から学ぶこともやはりある。
時間じゃない、内容じゃない、関わること。
それだけですごいエネルギーをもらう。
俺の知ってる水商売の人たちと話すと、まるで特別でうれしそうに「私は欝(うつ)」という人もいる。大丈夫、自分で言えるうちはなんの病でもない。逆に欝が良いように話されたら周りに迷惑だからやめてほしい。(笑)
俺は身近に欝で病院にかよい、薬をのまなきゃ眠れない人がいるし、精神病院で歌ったこともあるが、どんな薬や治療より、「人と話すこと」「悩みを打ち明けること」「笑うこと」「歌うこと」が治療法だという。人とかかわり合いを持たないことが一番危険だと。
自殺者の話に戻るが、話せる人がいるだけで救えた命はたくさんあるはず。借金や過労、本当に残酷なイジメなど理由は様々だが、周りのせいにして自分に甘えてしまってる人も少なくないと思う。偉そうに厳しいことを言って申し訳ないが、自分が変わらなきゃ周りは変わらない。
今はまだ大したことはできないが、音楽に関わり歌うものとして俺たちの姿や音楽が「変わる」なにかの力になっていたら本当にうれしく思う。
楽しいことを自分から起こさなきゃ!意識を少し変えるだけで本当に楽しいんだ!
「始まりを待つより始めてしまおう!」だ。
昨日あった友人も俺の歌詞をパクって、そんなこと言ってたな、まっ良いことのためならどんどん使ってくれ。(笑)