MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

「俺の道」。

2009年3月10日

11年前、ギターを手に金山に立ったとき、俺は自分のために歌うだけだった。あの頃はただやっていれば勝手に人気になって有名になると漠然と考えていた。
もちろん、11年後の今も金山で歌ってるんだから成功も成長もしていないと思われるだろう。
しかし10年前と10年後の金山にはとてつもない違いがある。それは俺にしかわからないかもしれないが、本当に違う。
この10年、いろんなものを失ってきたと思う、しかし自分は失わずきたつもりだ。
なによりも、いろんな人に出会った。それが肥やしになってる。
そしてこれからもいろんな人に会うだろうし、努力も学びもしていく。
「俺の道」を歩いてきて、これかも「俺の道」を歩いていくことは本当に難しい。
たくさんの人に支えていただくから歩けるのだ。
出会ったみんなの「俺(私)の道」は俺の「俺の道」とどこかで交差していたんだ。
そこから共に歩く(走る)ことになった人、離れていく人、戻っていく人、戻ってきた人、いろいろな道があるだろうけど、しかしひとついえるのは、交差したことには意味があるということ。
今も自分のために歌っているに違いはないが、誰かのために、君のために、あなたのために、お前のために歌っている感覚が備わった。
歌うことで存在するということは、聞く者がいなければ存在しないということ。出会い、共に旅することになった人たちと、素晴らしい時間を共有し、花を咲かせていこう。