MESSAGE

河原﨑辰也からのメッセージ

エール。

2008年7月1日

「逃げ出したくなるほど、怖いときがある、
自分が他の人に、判断される瞬間。
どんな言い訳をしても、結果がすべて、自分が自分でいれる勇気がほしい。
あれだけ悩んで、苦しんで、そして掴んだ、やっと掴んだ明日のスタート
新しい君のはじまりの朝だから、誰よりも大きな声でエールを送りたい
さみしさと不安を越えたその先には、夢をみていた君じゃない、夢を叶えた君がいる。」
「「頑張れ!」という言葉が、肩にのしかかる、空回りしているだけで、1日が過ぎていく。
「頑張らなくてもいいんだよ」なんて、甘い時代の罠に、引っ掛かってしまいそうな、もろい自分がいる。新しい風を起こすときには、向かい風なんて、いつものことじゃないか!
走ってる君の姿が僕に、なによりも真っすぐにエールをくれる。
悲しさと挫折を越えた、その先には、夢をみていた君じゃない、夢を叶えた君がいる。」
これはエールの全歌詞だが、この歌を書いたのは今年の2月から3月ごろ、ちょうど受験や就職試験なんかが行われていて、4月から新しいスタートをきるためにみんな頑張っていた時期だ。
歌詞の冒頭、「逃げ出したくなるほど、怖いときがある、自分が他の人に判断される瞬間。」
という部分がある、受験や就職試験なら面接だろうし、セレクションやオーディションなんかじゃ、まともに審査ってやつだ。
価値があるか、ないか勝手に判断され人生を大きく左右される気がする。
だけど長年やってる毎日の仕事の中にだって真剣にやってれば、その瞬間はあると思う。
以前、あるお好み焼き屋の大将が言っていた。「40年以上、お好み焼きを焼いている、お客の目の前で、同じ材料、間違いのない同じ作り方で何万枚と焼いて、目をつむっていても焼けるぐらいになっても、お客が口にいれて最初の表情がみえるまで、ものすごく怖い。」
もちろん自信をうらがえし謙遜もされているのだろうがそこに真実があるんじゃないかと思った。
その気持ちがあるからあの味を保ち、成長や進化もさせられるんじゃないか。
LIVEでも、もう何度も歌った曲を歌うけど、1度として慣れ切った同じ気持ちで歌ったこと演奏したことはない、例えば「今が最高」、どこの会場で歌っても、そのときだけの特別な「今が最高」なんだ。